まだ桜架市だったりする

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薬屋大輔は東中央支部の廊下を五郎丸柊子と歩いていた。 杏本詩歌はコテージでむしばねの今後を皆と話し合っていた。 その時、虫憑きは全員自分の夢を叶えるための行動をしていた。 ある物は戦い、ある物は休み、ある物は話し。 その時、大輔はふと窓から外を眺めた。 「あれは何だ?」 「何かあったんですか?大輔さん?」 「いや、あれ…」 大輔が指差した先には、明らかに誰から見ても異様なものがあった「あれは…船みたいですね」 「船が空を飛ぶかよ。ノアの方舟じゃあるまいし…んあ!?」 大輔は目の前の光景が歪んでいくように感じ、その場に倒れ込んでしまった。 「大丈夫ですか!?大輔さん!…あれ?」 五郎丸柊子は周りを見渡し、一言言った。 「大輔さん、何処へ行ったんですか?」
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