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澪(みちる)「…私は行人君が好きです。優しくてかっこよくて…」
少し顔を赤くしながらみちるは言った。
澪(みちる)「澪さんは…行人君…好きですか?」
みちる(澪)「えっ!?私?」
突然の質問にびっくりする澪。
みちる(澪)「私は…」
澪は少し、律の事を思い出した。
澪の心の声
「律は…行人君のことを…」
澪(みちる)「澪さん?」
みちる(澪)「私は行人君の事はまだ分かりませんが…けど…」
澪(みちる)「けど?」
みちる(澪)は立ち止まって、澪(みちる)を見た。
そして、笑顔で
みちる(澪)「ライバルが増えることは確かです♪」
澪(みちる)「え~!!それって、どういう意味ですか!?」
みちる(澪)「さ~て、どんな意味でしょう?」
あやね(律)「あー!!もうダメ!!少し休憩しようぜ!!」
律(あやね)「そ、そうね」
たくさんの荷物を木の根本に置いて、休憩する2人。
律とあやねは夕食の材料を貰いに、村をあっちこっち行った。
律(あやね)「にしても、あんたの体少し重いわよ。だいえっとしなさいよ!!」
あやね(律)「あやねだって、足短いし、背も小さい。こっちの方が大変だぜ」
律(あやね)「少しうるさいわよ!!」
あやねがグワッと吠える。
律(あやね)「だいたい、お姉さまが悪いのよ。こんな実験するなんて…」
あやね(律)「まちとあやねって、姉妹だったんだ…」
律(あやね)「そうよ。お姉さまったら、いっつも私にちょっかいだすから困ってるのよね」
あやね(律)「どんなちょっかいなんだよ」
律(あやね)「そういえば、あんたには弟か妹がいるの?」
あやね(律)「え?あぁ、弟の聡がいるんだぜ」
律(あやね)「ふ~ん。あんたみたいにうるさいでしょうけどね」
あやね(律)「何を~!!」
その時、律はある事を思いついた。
あやね(律)「そうだ~。私、用事があるんだ。ちょっと村に行ってくるわね~♪」
わざとっぽく言った。
律(あやね)「ちょっと律。あんた、何か悪いこと考えてない?」
おそるおそる聞いてみた。
律の心の声
「ゲッ!!バレた!!」
あやね(律)「えっ?何のことかな~?」
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