68人が本棚に入れています
本棚に追加
のどかな昼。
紬「いい天気…」
今日、ちかげは地下の本の整理する。
紬に手伝いさせるのはよくない。だから、今日はメンバーとゆっくりしてと、ぱな子さんから言われた。
サァァ…
爽やかな風が吹く。
紬「そうだわ。たまには散歩でもしよう」
せっかく、藍蘭島にいるから、ちょっと冒険でもしようと思った。
紬「そういえば、ちかげちゃん。桜が北の森にあるって言ってたわね…」
藍蘭島には桜は1本しかない。歌詞作りのヒントになるから行ってみることにした。
紬「えぇと…確かこの辺に地図が…」
ポケットの中にちかげからもらった地図があったはず。
紬「あった」
地図を見ると、そんなに遠くはない。
紬「それじゃあ、行きますか」
ワクワクしながら紬は北の森に行く。
ゆっくりと歩いて行く。
日本ではこんな事できなかったから、とても嬉しい。
笑顔で歩いて行く。
紬「あれ?」
足をピタッと止めた。
紬「確か、北の森は…」
前にちかげから忠告されたことがあった。
紬「確か…」
思い出してみるが、なかなか思い出せない。
紬「何か…気が荒い…」
北の森…気が荒い…あとは…
紬「まっ。いいのよ♪」
せっかくの天気だし、深く考えるのをやめた。
紬「それよりも、早く桜を見よう♪」
紬は再び歩き出す。
1時間後
紬「ふぅ…やっと北の森に着いたわ…」
やっと北の森に着いたが、桜はまだまだ遠い場所にある。
紬「少しお腹空いたから、サンドイッチでも食べようかしら」
ぱな子さん特製のサンドイッチを食べた。
そこへ…
デン「おい!!そこの人間!!」
紬「えっ!?」
声のした方を向くと、2匹の狼がいた。
紬「あの~。私に何か用ですか?」
恐る恐る聞いてみる。
デン「何かうまそうなもん食ってんな~」
紬「うまそうなもんって…これですか?」
サンドイッチをデンに見せる。
デン「そうだ。痛い目にあいたくなかったら、さっさとよこしな」
紬「その前にあなたは何者ですか?」
デン「俺たちはな…」
紬「ちょっと待ってください!!」
デン「なっ、何やねん?」
紬「達って…あと1人いるのですか?」
子分「あっ。ありがとうでやんす。あっしはアニキの子分でやんす」
紬「あ~。そうでしたの。私は琴吹 紬です」
最初のコメントを投稿しよう!