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家族を起こさないように、キッチンへいき、水を飲んだ。 服を脱ぎ、パンツ一枚で妻の寝ているベッドに滑りこんだ。 妻が寝返りをし、俺の方に向いた。 結婚して14年…昔よりは、少し太った、笑うと目尻にシワもできる、だけど俺の大事な女。 それなりに、喧嘩はするけど仲良くやってる。 妻の寝顔に反応する俺は、やっぱり飲み過ぎなんだろうな。 「佳世」 「…」 寝てるか…だけど、腕を回し、抱き寄せた。 それでも、起きない…。 パジャマの中に手を入れ、 肌の感触を確かめる。 スースーと規則正しい寝息がきこえるが、 お構い無しに指を這わせた。
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