あたしの日課

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あたしの幼なじみ 翔ちゃんこと榎本翔馬は、 運転神経抜群だけど馬鹿。 騒ぐことが大好きで クラスに1人はいるお調子者。 授業中でもよく騒いじゃうため 先生のターゲットだ。 翔ちゃんの一番のポイントは イケメンだということ。 そこらのジャ〇ーズよりも かっこいいらしい。 そんな翔ちゃんとあたしは 幼稚園からの幼なじみ。 そして、パシリだ。 「しお、降りるぞー」 翔ちゃんの声でハッとした。 やばいやばい、 ボーッとしてた。 駅から歩いて5分の学校。 翔ちゃんとくだらない話を しながら学校へ向かう。 《14HR》 ここがあたしと 翔ちゃんのクラス。 翔ちゃんが勢いよく 教室のドアを開ける。 「お───っす!!」 「おっす、翔馬!」 「おっせーよてめ~」 「翔馬くんおはよぉ~♪」 男女問わず、 翔ちゃんに向けて声がかかる。 相変わらずの人気だわ。 「栞!おはよーん」 翔ちゃんの人気と反対に さほど声がかからないあたしに 元気な声がかかった。 「おはよー美亜」 あたしの親友、山本美亜だ。 サラサラな髪が目をひく、 キレイ系美女。 本人曰く、かなりモテるらしい。 「今日もお疲れさま♪」 「ほんとだよ…今日も朝から全力疾走してさ~」 美亜はあたしの苦労を 分かってくれる。 ほぼ毎朝、あたしはこうして 愚痴をこぼす。 ここまでがあたしの日課だ。 .
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