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「今度の日曜日?いいけど?」
「何があった会長!血迷ったか!」
ここは○○高校図書室。
別名会長の住家。
なんだか竹刀の音が聞こえてくる。
周りは本ばかりで人一人いない。
風流な感じだ。
別に人がいなくてよかった、なんて考えてないけど・・・。
「まぁ、どうせ暇だしね」
「たぶんお前明日死ぬわ。
一生分の幸運を使い果たしやがった」
「おい!もう少し俺に対する配慮を・・・」
「それで?
どこへ行くの?」
会長の問い掛けに鎌ケ谷は聞き慣れた大通りの名前を答える。
それに加え、詳しく店の場所を言い出した。
こいつこんな性格してたか?
普段なら、風の向くまま気の向くままに、「行き先は自分じゃ決めらんねぇ!」とか言ってるやつなのに。
「面白そうね」
「会長・・・。騙されてませんか・・・。」
「そんでお前はどうすんだ」
「生意気言ってすんません!!」
まぁいいだろう。
これでウチも会長と遊べるからな。
ここでウチの会長の説明をしておこう。
会長の名前は実は誰も知らない。
だから会長以外に呼び方はない。
だが、そんなこともこの学校ではよくあることだ。
自分の名前がわからないやつも、いることにはいる。
こんなおかしな学校なんて他にない。
こんなおかしな・・・。
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