1章

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『ッチ・・・』 不良になったきっかけとも言えるその事件 暁にとってはトラウマになっていた それ以来 女を信じる事ができなくなったから 「おい暁、あんな奴のいう事なんか気にするこたあねーよ!今の状況は誰が見たってあいつが悪いだろ?」 そう 俺は馨がいればいい そう思っていた 『おう!そうだな。おい女、大丈夫か?』 女は肩を震わせていた 泣いていたのか、制服の袖で顔を拭うとこちらに振り返った 「あの・・・助けて下さって有難うございました!あんな最低な人・・・私の方から別れようと思います!」 先ほどまで泣いていたとは思えないぐらいとても元気で 素敵な笑顔だった 「おうおう!もっと素敵な恋しなよ!」 「はい!もっといい人が見つかるように頑張ります!」 話す時の笑顔はとても輝いていて・・・可愛くて 遠くを見つめるその横顔はとても綺麗で 俺にはハッキリ聞こえた 恋に落ちる 音がした まさかそれが 運命の・・・・・・・・・出会いになるなんて 絵提供:ヲトネコ氏image=391544138.jpg
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