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『ッチ・・・』
不良になったきっかけとも言えるその事件
暁にとってはトラウマになっていた
それ以来
女を信じる事ができなくなったから
「おい暁、あんな奴のいう事なんか気にするこたあねーよ!今の状況は誰が見たってあいつが悪いだろ?」
そう
俺は馨がいればいい
そう思っていた
『おう!そうだな。おい女、大丈夫か?』
女は肩を震わせていた
泣いていたのか、制服の袖で顔を拭うとこちらに振り返った
「あの・・・助けて下さって有難うございました!あんな最低な人・・・私の方から別れようと思います!」
先ほどまで泣いていたとは思えないぐらいとても元気で
素敵な笑顔だった
「おうおう!もっと素敵な恋しなよ!」
「はい!もっといい人が見つかるように頑張ります!」
話す時の笑顔はとても輝いていて・・・可愛くて
遠くを見つめるその横顔はとても綺麗で
俺にはハッキリ聞こえた
恋に落ちる
音がした
まさかそれが
運命の・・・・・・・・・出会いになるなんて
絵提供:ヲトネコ氏
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