1章

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徐々にクラスの奴らが帰ってきた ガヤガヤとした声で目が覚めた暁は教室を見渡した 暁と誠也の他にヤンチャ時代の仲間が2人居た 1人は3年になってからはまったくなんの特徴もなくなってしまった もう一人は3年になってから部活に目覚めたやつ こいつの周りには常に女が居る こいつらが拓哉と龍司 昔は悪やった仲間だった 『随分ヤンチャ組が揃ったクラスだな…』 すると学年でも恐く厳しいと評判のせんこーが来て廊下に生徒を並ばせていた 『大体察しがついたぞ…つまり、問題児クラスだったわけだな』 てきとうに列に加わり体育館に向かう振りをして屋上へ行った 体育館では卒業式が始まっていた 『後で卒業証書だけパクって帰ろ…』 終わるまで寝ようと暁は目をつぶった 「こんな所にいたのかあ~」 目をつぶっていると誰かが話しかけてきた さっき教室で見かけた龍司だった 『おう、龍司か』 「さっき声かけようと思ったのによ、なんかお前雰囲気変わっちゃってて話しかけにくくてよ…」 『俺からすりゃお前等のが変わっちまったよ…それよりこんな所に居て大丈夫なのか?』 「あー…まあ大丈夫だろ!最近は真面目にやってたしな」 『そうか』 しばらく話していると卒業式が終わり教室に戻ろうとする集団が見えた 暁と龍司も教室へ戻ることにした
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