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闇の中を飛ぶ一機の鉄の塊があった。
ACを運ぶ為の輸送機だ。
そのACのコックピットには一人のまだ幼い少年が乗っている。
「目標地点はもう直ぐよクレイ」
オペレーターがコックピットの少年、クレイに言う。
「・・・・・・」
だがクレイからの返事は無かった。
「クレイ?」
「・・・・・っは!
な、何だ!?」
「今寝ていたわね」
「し、仕方ないだろ
普通は眠くなる時間何だから」
クレイは眠そうに目を擦りながら言う
「もう直ぐ目標地点よ、しっかりしなさい
さもなければ、一生寝たままになるわよ」
「ああ、分かってる
安心しててシャンティ、俺は死なないから」
まだ外見だけでなく声にも幼さが少し残っている。
が、しかし、その言葉には強い意志が感じられた。
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