魔法学校

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「眠っ…」 桜舞い散る季節、一人の少年がとある校門の前であくびをしている。 彼の名は結城 和真<ユウキ カズマ>。 生まれながらの金髪はツンツンに跳ねさせ襟足は少し長め、瞳は燃えるような真紅、さらに顔も整っており、所謂イケメン。身長はスラッと高く180㎝はあるだろう。 彼のいる場所は私立明新魔法学院、この日本にある五つの魔法学校のうち中央に位置し、一番大きな学校。 「今日の予定はっと……体育館で入学式して終わり? それだけかよ……ハァ」 気だるそうに校門をくぐり抜け体育館を目指す和真。 「ここどこだ…………?」 校門をくぐって30分、早速和真は迷っていた。 いくら早めに来たとはいってもさすがに30分も迷っていたのでマイペースな和真も流石に焦っていた。 しかも、和真が最後に人と会ったのは下駄箱でそれからは一人として会っていない。 と、そこに一人の女子が現れた。
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