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宝箱からそう離れていないところにあった階段を上る。
すると、松明が必要ないほど明るい地下道へ出た。
「………」
俺達は松明を水に捨て、辺りを見回してみた。
松明が必要ないと言ってもちょっと薄暗く、周りが水だからか石で出来た床は滑りやすく……
「きゃん!」
……言ってる側から真雪ちゃんが転けていた。
「あいたた……」
涙目になっている真雪ちゃんの頭を大河が撫でている。
非常に微笑ましい姉妹愛だ。
てか真雪ちゃん可愛い。
なでなで。
「えへへへ…ふにゃ~」
この地下道にはさらに強い魔物がうろついていた。
「ケロケロ」
何やら大きいカエルが襲いかかってきた!
「たぁっ!」
大河が渾身の蹴りをかます。しかし……
「ゲコッ」
「ふにゃ!?」
カエルは平気な顔でその長い舌で真雪ちゃんを舐めまわし始めた。
「やめ…てぇ…」
「メラ!」
沙頼先輩のメラで黒こげになるカエル。
「…ふぇ~~、怖かったぁ~」
「よしよし…」
大河より先に頭を撫でに入る。
「にゃっ!?お兄ちゃん!?」
なでなで…
「んぅ……ふにゃ~」
なんか昔妹の頭をよく撫でてたのを思い出す……
よもぎ…元気かな?
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