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「どうするの?だとぉ…?自分のやった事がわかってんのかぁ!規則を破ったんだ!三神様に報告するに決まってんだろうがぁ!」
物怖じしない凛々に頭に来たのか、相手は感情的になりながら叫び散らしている。
「あら残念、私はもうあの方達とは縁を切ってるの。君にならわかるよね?私に枷が付いてる?」
言い終わる瞬間、一瞬だけ感じたのは…まるで別次元の気迫だった。
敵を容赦なく押し潰すそれを向けられたのはまぎれもなく目の前の男。
「ちっ……おい小僧、貴様は何故そんな考えを持っている」
男は舌打ちした後でフードを取り、俺を見据えて質問してきた。
「……神なんて大嫌いだからだ」
口をついて出た言葉は本音だった。
コイツらは俺より明らかに強い、言葉を選ぶのが賢い選択だろう。
でもそうしなかったのは意地かプライドか…何かがその邪魔をした。
「けっ、生意気な奴だぜ…俺はイヴ。いずれお前ら二人を殺す者の名だ。覚えとけぇ!」
そう言うとイヴは小物臭プンプンな笑い声を残してその場から消えた。
…早速敵を作るなんてこの先が心配で仕方ない。
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