Prologue

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 他の作業員とアーマメント(武器弾薬整備員)はチョーク(車輪止め)を外し、素早く主翼下の装備架に装備したミサイルのセフティピンとシーカー(誘導装置)カバーを回収する。キャノピー(風防)が閉じ始め、パイロットはその間にも忙しなく素早く計器をチェックしていく。  イヤープロテクターをしてキャップを被る整備員が合図を出す。それに返答するように素早く、馬場は右手の人差し指をコックピットに突き出す。  外部支援の電源によってイーグルのF100‐IHI‐220ターボファンエンジンのファンが回転を始める。キャノピーが閉じてもエンジン音はコックピットに甲高く響き渡る。  外部支援のGPU(電源コード)をリリース、アイドル状態のイーグルは眠りから目を覚まして完全に起き上がった。  プリフライト(飛行前)チェックを素早く行い、機体の各部動作確認。すべて良好。
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