第一話

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さて、人間の街へ戻ってきたニノは、水の神殿へ行く方法を探すみたいです。 なにしろ、水の神殿は湖の底。 力のないニノ一人ではたどり着けません。 「湖の底に行きたい?なら、潜水艦を作るんだって張り切ってるおっさんがいるよ。連れてってあげるからおいで。」 なんと親切な男性でしょう。 友達のいないニノは嬉しくなって小走りで後を追いかけます。 「さ、入って。見た目は悪いけど、潜水艦なんて作ろうとしてる偏屈じいさんだからね。」 ニノは早く潜水艦に乗りたくて飛び込みました。 すると、どうでしょう。 ガシャーンとけたたましい音がして、気が付けばニノは檻の中。 「何するんだ、バカ!早く出して!」 「魔法使いが一人でフラフラしてたらダメだなぁ。俺みたいな悪ーい奴隷商人に捕まっちゃうからね。」 なんということでしょう。 親切な男性の正体は悪い奴隷商人。 このままではニノは人間たちの奴隷にさせられてしまいます。 どうなってしまうのでしょうか…。 続きは二話で。
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