開戦

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開戦

「遙か昔、地球上には多くの“国境”という、国と国を別つ線がありました。 人間はこの線の拡大のため、啀み合い憎み合い、森を焼き建物を破壊し大気を汚染し、海を毒に変えました。 そして、多くの人間同士が殺し合ったのです。 かつては60億を越えた人口も、今や20を切るか切らないかといわれるほどです。 皆さんも知ってのとおり、“国境”が廃止された今でも、未だにこの争いは続いています。哀しいことです。 振り上げた拳を下ろせなくなった愚かな人間たちが、憎んでもいない相手を無意味に傷つけ殺しているのです。 わかりますか、ここはそんな“無益な争い”を終結されるためにできた、平和のための学校です。 皆さんが努力をした分だけ、我々のかけがいのない地球が平和へと一歩足を進めるのです。 人類皆兄弟、かけがえのない地球を皆で守りましょう。」
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