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あとさっきから気にはなっていたんだけど、隣に並んでるデカイのはなんなのだろう?
この列に居る子達は女子中高生と思われる人達がほとんどだ。
隣のデカイのは明らかにそのカテゴリから外れている。
服装はミリタリーって言うのかな・・・軍人さんが着るような服を全身に纏い。
黒っぽいリュックを背負っているし、靴もごっついブーツを履いている。
赤色のニット帽を深く被りマフラーをつけている為表情は見えない。
この人もクロノスのファンなのかな?見た目からはそうは思えないんだけど…と―
ぐぅ~
この時いきなり私のお腹が鳴った。
周りの人にも聞こえる大音量で・・・だ。
ヤバい・・・超恥ずかしい・・・
顔から火が出るんじゃないかと思えるほど顔面が熱くなっていくのを感じる。
周りからはクスクスと笑い声が聞こえていた。
ここに居るのがすごく辛なった。
おうちかえりたい・・・
「あー・・・お腹すいたな~」
その時隣に居たデカイのが男性とも女性とも言えない中性的な声でいきなり独り言を始めた。
周りの視線もおのずとデカイのに集まりだす。
さっきのデカイ腹の音はお前か―と。
一瞬なにが起こったのか分からなかった。
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