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「ミカンさんはクロノス好きなの?」 「ミカンでいいよー。あたしクロノス大好きでさーニコ動もクロノスの為にプレミア入ったようなもんだし。」 「あはは!マジでー。」 いつの間にか打ち解けていた。 私の場合、学校や周りの友達にクロノスの事で話せる人が居なかったからミカンとの話は凄く楽しかった。 「お待たせしましたー。注文票配りまーす。 欲しい商品の個数と合計金額の記入をお願いしまーす。」 忙しく駆け回ってる売り子から注文票を貰う。 しまった・・・。ペンなんて持ってきてないよ・・・。 「ほい。ボールペン。」 「あ、ありがとう・・・。」 「いえいえー。困った時は助け合うのが人間だしね。」 「あははー。人間て・・・ボールペンありがとう。」 素直にこの人は凄いなーと感じていた。 最初に感じていた変な人のレッテルは完全に自分の中から消え失せている。 ただ趣味の合う新しい喋り相手が出来たのが嬉しかった。 そんな事を考えていると自分の番になった。 「ストラップとCDね。来てくれてありがとう!」 「あ、はい。がんばって・・・」 クロノスのボーカルのあっくんにギュッと握手をして貰ったのが嬉しすぎて、 あっくんの顔をマトモに見れず小声で頑張ってとしか言えなかった。 私ダメ過ぎだろ・・・。 そうして貰った袋を手に、嬉しいけど悲しい複雑な心境で列を離れる。
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