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神社-。
背の高い竹林に囲まれた中で、赤い鳥居はよく映える。
本堂へと続く石畳の中央。
そこに、水色のレインコートと長靴を身につけた少女がいた。
雨でもないのにその姿はよく目立ち、手には手鞠、そして神社というシチュエーション。
不思議と、何か神秘的な空気を感じさせる少女。
シズク
「雨。」
歳は7、8歳くらいだろうか?
里菜が呼ぶと、気付いたその少女は目を輝かせる。
「りな!きてくれたんだな?おそかったじゃないか。」
「うん…。そうね。」
「やくそくは12時だっただろう?なにかあったのか?」
「ううん、ごめんね。」
里菜は優しい笑みを見せる。
…分かっている。約束なんてしていない。
いつものことだ。
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