第一章 ~覚醒~

5/23
前へ
/370ページ
次へ
龍聖「んなっ……」 嘘だろ…… 相棒…死んじまったのか……?? まさか…さっきの戦闘で…?? そうか…だから、さっきバスターソードが落ちてたのか… でも…何で、死んじまったんだよ… くそっ!! 俺は怒りに身を任せ、近くの小石を蹴飛ばした。 その小石は、何も無い所で動きを止めた。 光「龍聖……お兄ちゃんは…空お兄ちゃんと……お友達…なの??」 俺は涙を堪え、答えた。 龍聖「あァ、まぁな… 前は、『相棒』とまで呼び合った仲だ……」 って、何でこんな男の子にこんな事を言ってんだよ。 だが、何故だか懐かしい様な気がする。 この男の子、俺と会った事あったか?? 俺は光君の頭を撫でる。 龍聖「光君とは、今後縁がありそうだ… 俺の事、覚えといてくれよ…」 光君は泣きながら、コクンと頷いた。 俺は光君に背を向けた。 そのまま、宛もなく歩き回る。 けど、頭の中はずっと相棒の事だ。 チッ…俺は、どうすれば良いんだよ… 取り敢えず、ザルグガングに帰るぞ。 けど、今日は久々に歩いたら疲労が溜まっちまった。 しゃあねぇ…今日は一晩、ここで過ごすか。 けど、ホテル代まであるか?? 俺は財布を見てみた。 30000ガル…… まぁ…足りるって言ったら足りるがな… 俺、あんま金持ってねぇんだよな。 相棒と違って、貯金はあんましねぇからな。 かと言って、野宿か?? ……いやいや、街の中でサバイバル何て危機感も何もねーよ。 んだよ…メンドクセェなぁ…
/370ページ

最初のコメントを投稿しよう!

298人が本棚に入れています
本棚に追加