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白の世界に戻った俺は
考えて 考えた。
「もう一度、あの子に会いたい。」と
思った 思った。
何も一つ変わらん
この場所が
つまらなく見える
呆れるぜ
何か違うものが見たくなったから
ろう
黒の世界をもう一度探した
黒の世界が見えた気がした
そしてそこに見えたのは
笑顔で俺を待っていたあの少女
君ともっと一緒にいたかったけど
やっぱり少し怖くて臆病な俺は全て入らずに
また半分だけ入った
君は俺が半分なのが不思議に思っていたらしく
本当のことを言ったら君は声を出し笑った
名前をきかれたけれど
名前なんぞ知らないもんで
だからこう答えた
「俺は『境界の人』」
END
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