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「あ…」
「…っ…」
結局野菜を沢山いれたスープを作り、一度様子を見ようと青年を寝かせている部屋を覗くと、気が付いたのか体を起こしている青年と目があった。
「よかった。気が付いたんだね」
「ああ。ここは?」
「ティアソ村の私の家。貴方はリッツェル湖のある森で倒れてたんだよ」
「これもお前が?」
そう言い、青年が包帯の巻かれた体を見る。
リエルはそれに首を横に振った。
「違うよ。森で応急処置をしたのは私だけど、治療したのはこの村の医者だよ。治癒師がいてくれれば一番よかったんだけど」
「いや、これでも充分だ。助かった」
「ところで何であんなところで倒れてたの?その傷、この辺りの魔物にやられた傷じゃないよね」
「…」
ふと気になったことを訊いた瞬間、青年の表情が消えた。
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