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「…」
(聞いたらまずかったかな?)
「あのさ」
「それは」
今度は声が重なってしまい、どこか気まずい空気になる。
その時
「グー」
「えっ?」
「っ、悪い」
不意に聞こえた音に首を傾げると、目の前の青年の顔が紅くなった。
それを見て思わず笑みが零れる。
「ふふ。ねぇ、スープ作ってあるんだ。温めて持ってくるよ」
そう言い、部屋を出る。
久しぶりに家の中に誰かがいるからか、どこか家の中が暖かく感じられた。
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