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女性と子供に支えられ村長が離れていくのを確認し、剣を構える。 「何だ?お嬢ちゃん、自分から死ににくる気か?」 「リエル!何してんだ!?早く」 「逃げないよ!こんなことして、絶対許さない!」 「はは、威勢がいいな!だがそんなに震えてて戦えるのか?」 「っ!?」 そう言われリエルは自分の身体が震えているのに気付いた。 思い出せば、今までずっと相手にしていたのは魔物だった。 人相手に剣を振るったことは一度もない。 「お前には無理だ!下がってろ!!」 「いや……、大丈夫!」 後ろに下げようとするレイドにそう返し、改めて構えなおす。 「ははは、一人だろうが、二人だろうがこっちは構わん。裏切り者共々、消してやる!!」
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