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「はあああ!!」 「何!?」 油断していたのかシェダルの反応が遅れる。 リエルに気付いたシェダルが斧を構えようとした時には、シェダルの右腹にリエルの剣が突き刺してあった。 「ぐっ…、この」 「あ、ああ…」 突き刺したあとで我に返り、思わず剣を手放す。 「小娘がぁ!」 傷から剣を引き抜き地に捨てたシェダルがこちらにゆっくり近付いてくる。 (やばい) そう思っても手元に剣はない。 避けて取りに走るにしても、身体がいうことをきかなかった。 「デルタレイ!」 その時そう声が聞こえ、三つの光弾がシェダルの傷口目がけて飛んでくる。 光弾はシェダルの傷口を貫通して消え、シェダルの巨体がゆっくり倒れていく。 そして見えたのは、地面から身を起こしているレイドだった。
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