どん底

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教室に行くと当たり前だが見知らぬ人がたくさんいた。私の学年は40人をきってしまい、1クラスだけとなってしまった。 どれだけ田舎なんだとつくづく思う。 「おはよー。夏樹ちゃん。」 「おはよー。」 今、話しかけてきたのは、小学校からの友達である、石井裕奈(イシイユウナ)である。誰に対しても優しく接する髪の毛がくるくるした女の子だ。 何気緊張している私にとってこの一言から始まった会話はどれだけ安らぎになったか今ではさっぱりである。
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