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いやあのえっと…決して妖怪的な感じじゃなくて…正確に言うと、ふわふわのもふもふの長い耳。
つまりこれはいわゆる…
ウサギの耳ってやつ。
なにゆえ突然ウサギの耳が…?!
何てこっちが聞きたいです。
耳以外がいつもと変わらないのがせめてもの救いかも…
何て思いながらも、僕は自分の部屋の鏡の前で愕然としていた。
何かしらの病気?
いやいや、ある日突然ウサギの耳が生えたなんて病気聞いた事ないし!!
例えばもし病院に行っても治らなくて「ウサギ耳の生えた人間」なんて言われて世間から珍獣扱いされたりしたら…
もう僕生きていけない!!
変な妄想ばかりが膨らんで、鏡の中のウサギの耳の生えた僕はみるみる不安な表情になっていく。
と同時にシュンと折れる耳。
やっぱり本物なんですね…
(泣)
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