丸源51

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丸源51

貴方と毎晩過ごした フロアに着いた 何もなかった 外に置いてあったソファ うちらが座ったソファかな VIPのなら違うね あのはじっこの卓 好きだったよね 箱 変わったんだね 看板あったから まだそこだと 思ってた 四階が光ったボタン ダブルの扉 傾斜がキツくて ガラス張りで ほこりだらけの 階段 ナンバーパネルが はがされてたよ そこにあなたの写真も あったんだね あたしがいたから №12から№6 夢みたいな お城みたいな 天国みたいな あの箱 もぅないんだね 寂しかった 同じ夜なのに 同じ場所なのに まったく違う箱 店の中見たかった ふたりで泣いた箱 ふたりで笑った箱 たくさんのくちずけを 交した箱 今は真っ暗な箱 どこの箱よりも 美しい箱 そこらへんの 綺麗な内装の店や家より 美しい箱だよ あれから一回でも あの噴水のところで ラスソン歌えた? 歌わせてあげられなくて ごめんね せっかく こんな形になるなら 歌わせてあげたかった 未来が見えてれば よかった あなたとの 悲しい結末 経験したくなかった
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