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雲一つのない清々しい五月晴れの日曜日の朝
双子は元気よく部屋からリビングに駆け降りていた。
優、愛「「あ、パパおはよー」」
父「二人とも。おはよ。
ちょうどよかった。二人に話があるからリビングおいで。」
優、愛「「はーい」」
二人は元気よく右手を上げてリビングに向かいソファーに仲良く腰掛けた。
父「いきなりで悪いんだが…」
優「改まってどうしたの?」
愛「……?」
二人とも心配そうな顔で父を見ていた。
父「実はな、父さんの会社が倒産して…」
優、愛「「…………
本当にいきなりだな!
てか、笑えないギャグいうなし」」
父「悪い、悪い
いや、しかし倒産したのは本当だ。
そしてな?二人には俺の兄が理事長を勤める学園に行ってほしいんだが…」
愛「えっ?パパにお兄さんいたの?」
優「愛璃突っ込むとこ違くない?
なんでいきなりお兄さんのとこに通わなきゃいけないの?
やっと学校慣れてきたのに…」
父「本当にすまない…
今の俺にはお前達を学校に通わせるのはできないのだよ。
だから、頼む…」
優「どうする?」
愛「いいんじゃない?
何事も経験さ」
愛璃はにっこりと笑い父と兄に微笑みかけた。
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