出会い

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その後。 僕は何度か空振りを続けたが、次第に打てるようになってきた。 ネットに当たったり、台の外に飛んでいったりなど、正確に打ち返すことは出来なかったけど、球が当たるだけですごく慶びを感じれた。 段々と部員も集まってきたので、僕はそろそろ失礼することにしよう。 「今日はありがとうございました」 「また来てくれよな」 相手をしてくれた男子部員に礼を告げて、僕は体育館を後にした。 さて、藤堂はまだ器械体操部の見学をしているのだろうか。 行ってみよっと。 さっきまでと変わらずに、バドミントン部の奥にて、マット運動を行っている女子器械体操部。 僕は再びバドミントン部の横を静かに通行して、体操部の近くまでやってきた。 だけど… あれ、藤堂がいないな。 「あの男の子なら、先生に呼ばれて行っちゃったよ?」 「っ! え… あ、そうですか…」 またまたびっくり。 なんで先輩たちは、人を驚かす登場の仕方ばかりするんだろう。 今度は真理子先輩が、いつの間にか僕に接近していて、声を掛けてきたのだ。 「びっくりしちゃった? ごめんねぇ」 相変わらず子供っぽい先輩だなぁ… 藤堂がロリコン万歳って言ったくらいだから、僕だって……! なんて考えてしまいそうで怖い怖い。  
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