賽は酷にも投げられる -story one- -story start-

2/8
前へ
/21ページ
次へ
天より降り注ぐ残酷な陽光、その光は純白で曇りがない。 人々は荒れる荒野にさえこうして町を作るのだ。 まるで何処からともなく生える草のように、何処でも自分達の住み処にしてしまう。 この世界は、【ヴァルガード】 そんな町の山を数えたら砂漠の砂粒を一粒ずつ数えるのと同じくらい埒が空かない。 それこそ無意味な行動であろう。 ところが国は違う。 この世界に国はそこまで存在しない。片手で数えられるほどだ。 そして今、とある国の王宮で大事が起こっていたのだった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加