能力発動

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バサッ 一対の白い翼がはばたき、一瞬にして犬の前まで飛んだ。 犬を抱え無事に降り立ったその姿はまさしく天使そのものだった。 その光景を見ていた多くの人達からは拍手が沸き起こり、佐天が駆け寄ってきた。 佐天「すごいじゃん乙姫。能力も使えるようになって。」 乙姫「うん、ありがとう。でも自分で使ったというよりも気づいたら使ってたって感じだったから、よく分かんないかな~。」 佐天「そういえば、さっき助けた犬は?」 二人は辺りを見回し犬を探したが、どこにもいなかった。 とある路地裏 ボンッ 先程助けられた犬は音をたてて消えた。 ???「これで俺の仕事は終わりだな。もうこれっきりにしてくれよ。面倒事はごめんだからな。」 白衣を着た男「分かっている。これで彼女は研究対象として十分な奴だと判断されるだろう。」 白衣を着た男は黒ずくめの男たちに写真をそれぞれに渡した。 白衣を着た男「こいつを生かして連れてこい。絶対に殺すなよ。」 その写真には竜神乙姫の姿があった。
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