星の姫

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「昔から言い伝えがあるんじゃ、赤い星が世界を照らすとき異世界からの姫がきて王子と結ばれ国が栄えるだろうと。今日の夜星が光ったのじゃ。星の姫よ、今は二人の王子がおる。どちらかと恋をして国に富をもたらしてくれ。ちょうど災害が何度も起こっておったんじゃ。政治はかえられても自然には勝てん。どうかよろしく頼む」 そういった王様はどこかつらそうだった 「王様?なにかつらいことでも?」 「いや、先代の王がな。たくさんの国民が苦しんだ。平和になったと思ったらこれだ。わしは民から笑顔を奪いたくない。星の姫は異世界からきていきなりこんなことを言われて困るだろう。だかなんとかお願いできんだろうか?」 まわりにいた従者たちが驚いた 王様がたってお辞儀をしたからだ きっとこの王様はいい人なんだろう 私には家族がいない 交通事故で一気に 親戚の家をたらい回しにされていた矢先ここに来た 王様は民を家族のように考えられる人なんじゃないだろうか? 私の口からは 「前向きに検討します」 とふざけた口調で声がでていた
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