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シャァァァアッ
「な!おい!ちょ!!やめろ!!やめろぉぉおおお!!」
俺は服を脱がされ、下にタオルという布切れを巻かれ、熱い水が発射する管を向けられている。
シャワーと言うらしい。
水が、掛かる!!
なんだこれ!!
「おい!げほっ!!ちょ…!!」
「歳リン。口閉めといて。水入るから」
水が、口や鼻から入った!
痛てぇ!!
俺は涙目で紅葉を睨む。
というかなんでお前は見てんだよ!!おかしいだろ!!
「紅葉!!大丈夫だから出ろ!!!」
俺が一喝してシャワーを取り上げると、紅葉は渋々と風呂場を出た。
一気に風呂場は静まり返る。
ったく…。
ま、でも、こんな訳の分からないことになっていても、何とかやっていけてるのは。
あいつの、あの性格のおかげだろうな。
俺は小さく笑うと、シャワーを止めようと蛇口を捻った。
ジャァァァアッ!!
「ぅわぁっ!!」
捻る方を間違ったらしく、水がいきなり出まくった。
俺はシャワーを睨み付けると、仕方なく湯銭に浸かった。
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