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唯子さんと一緒に内門の中に入って校舎を見た
私は今現在、また固まっています。
結「えっ………お城?」
私の目の前には、どこからどう見ても校舎には見えないような豪華なお城が建っていた。
いや…どう考えてもこれは校舎ではないだろう。
無駄に豪華だし。また左側に小川あるし。橋かかってるし。学園に小川も橋もいらないだろう。
ってかやっぱりお城だよ。絶対お城じゃん。むしろこれがお城じゃないと言うのなら一体なんなんだ。
唯「そう思うよね~これが校舎ですって言われてもしっくり来ないのよね~私も最初はバカなの?って思ったもん。そもそも無駄に広いし、無駄に豪華だしね~ほんと誰が造ったのかしらね~?」
と若干、学園を貶しながら、唯子さんは手で手招きしながらついて来いと言わんばかりに小川と橋を横目に進んで行く。
どうやらこのまま理事長室まで連れて行ってくれるらしい。
真っ直ぐ進んで行くとお城…改め、校舎の入口に到着した。校舎の中はとても校舎とは思えぬほど綺麗だ。靴を履きかえ、唯子さんのあとに続き廊下を左に曲がる。するとエレベーターが目に飛び込んできた。
……ん?!…………エレベーター…??!!
何故学校にエレベーターがあるだ?!えっ?!ここ学校だよね??!
そんなことを思い驚いていると、唯子さんがすでにエレベーターに乗り込んでいるのに気づき、私も慌てて乗り込んだ。
すると唯子さんはなにやら首からかけている教員証のようなものをエレベーターのボタンの左側にかざした。すると、ピッ!という音と共に、5階までしか表示されていなかった階数表示に突如6階と7階が表示された。
結「…………??!!…えっ!!?階数表示が増えた!!?………なんで!??」
結菜は驚いて思わずエレベーターの中で叫んでしまった。なんかさっきからお驚いてばかりだ。
そもそも学校にエレベーターがあること自体おかしいのに、階数表示が増えるなんて一体なんの手品だ。
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