終章

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「・・・ここで父は亡くなった」 そこは一本の大きな桜の木の下で、はたから見ればただの桜だ。 「この桜の木の下で・・・だからここにそなたと義輝を連れてきたかった」 そう言うと広一は絹子の肩を抱き、桜を見上げた。 「墓よりも、父はここにいる気がするから・・・父上、これが私の妻です」 そして光、お前もここにいるんだろう?    
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