247人が本棚に入れています
本棚に追加
車に揺られる事数十分。
目的地に到着。
佐伯という人物、生まれもってのセレブで少し嫌な相手だ。
でも、セレブ界では無視できない厄介な人物だ。
高級ホテルの一室に彼女は待っていた。
「お久しぶりです」
「まぁ遥奈さん!お待ちしていたのよ!」
…嘘ばっかり。
あんたが待っていたのは、司でしょ。
目が司しか見てないよ、オバサン。
「何かと忙しくて申し訳ないです」
とりあえず、当たり障りのないよう謝罪。
…思ってないけど。
「さぁお掛けになって。」
「失礼致します」
「成橋、ジャスミンをお願い」
「かしこまりました、奥様」
一礼して去る男性は成橋さん。
佐伯夫人の執事だ。
「司、お手伝いして」
「かしこまりました、遥奈様」
一礼して去ろうとした司を夫人が呼び止める。
「いいのよ、貴方達はお客様ですもの」
「…すみません、それではお言葉に甘えさせていただきます」
…意地悪してみた(笑)
最初のコメントを投稿しよう!