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大体見終わり、掲示板から離れながら、ヒデは俺に言った。
「あちゃ～………俺、F組のメンツ見たけど…仲良いやつ、全っ然いないし……」
ヒデは手で顔を覆って、いかにもショックといった感じで話した。まあもちろん、ヒデがそんな事、これっぽっちも気にしないことはわかってはいたが、一応俺は慰めた。
「まあまあ。全然いないってことは、逆にこれから増えるってことじゃん。」
「まあなぁ………おっと、忘れてた！！ 俺、今からバスケ部の仕事で、体育館の準備しなきゃいけねぇんだ。わりぃ。先行くわ」と言って、ヒデは体育館の方へと走っていった。
（さて、俺は……教室には入れねぇから………誰か捕まえて、だべっとこー）
そう思って、俺は体育館とは反対側へ行こうと、くるりと足を後ろに向けた…
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