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「お前たち
練習中に何やってんだぁ!!」
小野先生がにゅっと現れて怒鳴りとばした
「やべ小野だ!」
アキラがすっ飛んで逃げた
「リュウ
お前は何やっとんじゃい!?」
「あ.あの..その
『普門館』に興味があったのでバンドジャーナルを読んでました」
リュウが慌てて言い訳をする
「『普門館』だって?」
小野先生の眉間のシワが消えた
「知ってるんですか?」
リュウが問い詰める
「知ってるもなにも
演奏したことあるぞ
たしか俺が高3の時だから20年位前かな
たしかあの時は
ダフニスとクロエをやったかな-?」
「先生
普門館ってどんな感じですか?」
「普門館は…いいぞ!
すごくいい
何よりも演奏後の拍手と『ブラボー』はたまらないな!感動もんだ」
小野先生が、満弁の笑みで答える
「先生…俺…普門館で演奏してみたいです
そして自分達の音楽に感動してみたいです」
「じゃあ今日の合奏でみんなに普門館の話でもしてみよう
しか-し!今は個人の時間のはずだ
普門館どうこう言う前にしっかり基礎を磨け!!」
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