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「まじかよ、いいなー、一人暮らしなんて羨ましいぜ、遊びに行っていい?」
「春休みなら退屈だから別にいいぜ」
「何?雲村はこの春休みどっか出掛けないのか?」
「ああ、特に用事はないな。川田は?」そこで川田はフッフッと笑いながら言った。
「この春休みはなんと隣の中学校の女子とデートに使う予定なんだな、コレが」
「なにぃぃぃ!? マジかよ!!」
雲村は突然の友人からのカミングアウトを聞いて驚きそして。
「………なんてこった」
雲村は一人だけ絶望していた。
「だ・か・ら、遊びに行きたくてもデートに忙しいから無理かも知れないからさ」
川田は爽やか笑顔で雲村に言った。
「……絶対お前だけは呼ばん」
「雲村、そんな事言うなよ。それこそ退屈な春休みになるぞ」
川田に指摘され雲村は吹っ切れたようにして言った。
「ハァ、この春休みに退屈しないことでも起こらないかな?」
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