夏の始まり

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「んぁ~っ」 大きく伸びながら時計を見るとセットした目覚まし時計より3時間も遅い起床になっていた。 「もう11時かぁ」 外には夏の日差しが射している。頭をかきながらぼーっとした後、布団を畳み身支度をして終わった俺は、「さてと、」 戸を開け隣の部屋へ向かいノックもせずにまた戸をあける。 「はぁ~」 そこにはタオルにクルマっているお姫様がいた。 「朝だぞー、起きろー、」 全く反応しない 今度は少しVOLUMEを上げて言ってみる。 「おーい、起きろー、朝だぞー、」 眉一つ動かさない。 こうなってくると無理矢理にも起こしたくなる。 「んー」 10秒ほど立ち尽くして俺はお姫様の頬っぺに狙いを定めた。 「ナギ~、朝だぞー、」 と言いながらナギの頬っぺたを、つんつくつんつく、と突っつく、すると、 「んーっ」 やっと目を開けた、がしかし、 「あっ…お兄ちゃん…」 と言いながらまた目を閉じる。 もう我慢できん。 「起きろ!」 とナギがクルマっているタオルを剥ぎ取った瞬間 「っ!!、お前なんて格好してんるんだ。」 しばらく寝ぼけていたナギの顔が少し赤面し目を見開た。 「タダじゃないからね。」 と言い放ちまたタオルにクルマる。 また10秒立ち尽くしてから我に帰り、
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