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おばあちゃんは僕に優しかった。 小さい頃に少しだけ会ったことがあるだけの僕達だったが。 父さん、母さんと違い。おばあちゃんはいつも僕を一番に考えてくれた。 人からこんなに優しくしてもらえたのは生まれて初めてだった。 でも そんな優しかったおばあちゃんも中学三年生の時に死んだ。 老衰だった。 見つけたのは朝方。 その寝顔は安らかだった。
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