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「ただいま」 家の扉をあけ反射的にそう呟いた。 家には誰もいない。 僕には両親がいない。 二人は僕が小学生の時交通事故で死んだ。 母親は僕がイジメられていることが分かると泣いた。 父親は僕の顔をひっぱたいた。 二人とも気の弱い人だった。 二人が死んだ後誰が僕を引き取るのかで言い争いになった。 誰も僕を好きになってくれそうもなかった。
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