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『ヴェルディア帝国の十二等官制について』
ヴェルディア帝国の官吏は十二等の位階に職階の相応により身分を規定されている。
一等官は帝国宰相(ヘルシャフテン・バイシュタンツ・パラスト)
各省の長官たる卿(パラスト)、植民地総督など。
二等官は省の外局の長官、県令、帝国軍大中将など。
三等官は省の次官たる大輔(だゆう/ヘーエレ・バイシュタント)、帝国軍少将、帝国軍准将(臨時の官)、官立大学学長など。
四等官は省の局長クラスたる少輔(しょうゆう/ニーデレ・バイシュタント)・帝国軍大佐など。
五等官は省の部長クラスたる大丞(だいじょう/ヘーエレ・プリューフェル)、帝国軍中少佐など。
六等官は省の課長クラスたる少丞(ニーデレ・プリューフェル)、帝国軍大尉など。
七等官は省の係長クラスたる大属(だいさかん/ヘーエレ・エントヴェルフェル)、帝国軍中少尉など。
八等官は本省高級文官の最下級たる権大属(ごんのだいさかん/アウサーツェーリッヒ・ヘーエレ・エントヴェルフェル)、帝国軍准尉(非常設の官)など。
九等官は帝国軍曹長、軍曹など。
十等官は本省ノンキャリア文官が最初に任じられる少属(ニーデレ・エントヴェルフェル)、帝国軍伍長など。
十一等官・十二等官は本省の雑用を担う下級官吏である司掌(ディーネル)など。
※本省のキャリア組は当初〝非正規の大属(だいさかん)〟たる権大属に任官され、一定期間の後、すぐに大属に昇進するのが通例である。
また、本省ノンキャリア文官は十等官・少属から七等官・大属まで昇進に時間がかかるため、少属のまま位階のみが八等官まで進む事も多い。
将校クラスの武官は高級文官と比べると位階の上昇が早い。
そのため優秀な将校ならば平民出身でも当たり前のように、二十代後半で大尉となり早くも六等官に昇進できる。
武を尊ぶヴェルディア人の文化と帝国の軍国主義的傾向の影響である。
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