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なんとか生徒たちの質問に答え、俺は職員室を出る。 「どっと疲れたぞ…」 まだ慣れない廊下を歩く。 フッと下駄箱のところを見ると、上靴をほん投げ面倒くさそうに履く生徒の姿が。 「白石か?」 一応聞いてみる。 これで白石じゃなかったらすごく恥ずかしい思いをすることになるが、なぜだかこの生徒が白石のような気がした。 「は?」 茶髪に染めた髪の毛。 背も平均より高く細身である。ミニスカートからスラリと伸びた形のよい… 「何ジロジロ見てるの?」 「わっ。ごめん。」
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