case・1

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キキーッッッ…ドンッ 「バッッカヤローッ!どこみてんだっ!」 そう吐き捨て音の主は走りさり、至る所から出血をしている彼は、 少しぼんやりと空を見ていた。 身体中、痛みはある。 だけどやっと息が落ち着ける。 はずだった。 やっと目を閉じれる。 はずだった。 …カサッ…ねぇ… …カサッ…もう逃げないの…? 消えそうだが、どこか芯の通った女性の声が聞こえた後 左足首に、強い痛みが走った。 …カサッ…ねぇ…  
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