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黒髪の少女はゆっくりと目を開けた。
まだ、眠り足りないが目を擦りながら上半身を起こしていく。
「……ここは」
やっとぼやけていた目が正常に戻るとある事に気づいた。
「ここ、私の部屋じゃない」
キョロキョロともう一回見渡しても、自分の部屋と共通する物は何一つない。
少女がいる部屋はベッドしかなくあとは殺風景。
「もしかして、夢?」
少女がそう呟くのと同時に、部屋の扉が乱暴に開き誰かが入ってきた。
「………っ!!」
「………」
少女は意気なり聞こえた大きな音に驚いてビクッと肩をあげた。
入ってきたのは青年で、少女の顔を見ると、安心したのか安堵のため息をついた。
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