迷走

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そのまま宇宙へとトリップしてしまうのではないかと思える程、フリーズしたまま渦を見つめる一哉の魂を、 また、携帯の振動がこの世に引き戻した。 そして更に同僚が呼ぶ。 急いで手を拭き、宿へと帰る車に乗り込んだ。 一哉が乗り込んだ途端車は走り出した。 皆、早く帰って仕事の後の酒を飲みたいのだろう。 酒の飲めない一哉は、締め忘れた蛇口が気になったが、すぐに忘れた。
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