迷走

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-ミサト2- フォルダ分けされた受信欄に表示された数字。 うんざりする程いつも同じ場所に新着メールは納まっている。 酷い時には携帯を手放した僅かな時間に5、6件のカウントがある。 一哉はミサト2に興味がなかった。 すなわち先刻のミサトとミサト2は別人なのだ。 いつもどうり、どうでもよくなるような、心に触れる事のないメールにサッと目を通しただけで、一哉の視線は車窓を過ぎ去る見慣れない景色へと向かった。
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