迷走

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やつれた心と身体で、自分が生きているのかさえ分からないような状態の一哉にとって、 携帯からの知らせは、彼が人間的反応、そして生体反応を示す唯一の瞬間。 慰み。 依存と呼ぶのが相応しい。 そして彼もそれには充分気付いている。
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