少女の声

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「守り続ける・・・・ それは凄く大変な事 だけど繋いだ絆は勇気を与え 共に守り続ける事が出来る・・・・ 貴女はそんな絆を守るように 笑顔で人の心を 包み込むような人に なりなさい・・・・」 いつも聞かされていた言葉 母はいつも暖かく笑顔で 優しく包む・・・・ 少女の名はクレハ 父は何処に居るかわからず 母からは何も聞けなかった。 母はクレハが7歳の頃 姿を消したのだ・・・・ 孤児院に連れてこられ 15歳になり今にいたる 「・・・・母さん」 呟くクレハに孤児院の 子供達は心配そうに近寄る。 「だっ・・・・大丈夫だよ! 心配させてゴメンね」 だが子供達は半年間で 里親が見つかり 孤児院から離れていった。 最後の一人・・・・ クレハは・・・・一人だった。
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